「救世主の証」『新月の光』
竹内巨麿は悪魔ではない、憂国の士である。しかし言うていることが少し違う。救世主は左の股の下に豆粒大のあざがあると言っているが、竹内自身と思っている。酒井勝軍は陛下にあると思っていた。田中省三が北海道で王仁が入浴していたら、覗いてあざがあるといって喜んでいた。公判廷(控訴審法廷)では汽車の中と言ったが風呂の間違いである。(昭和十八年三月三十一日午前十時頃)