「爪を切るとき」『玉鏡』

日が暮れてからは爪をとってはなちぬ。これは素盞嗚命様が千座の置戸をおうて手足の爪を抜かれたもうたのが日が暮れてからであったためである。

ただ小指の爪は切ってはならぬ。よく支那人が小指の爪を長く伸ばす習慣を持っているが、これには意味がある。小指の爪の切った跡から病魔が入るようなことがあれば、生命にも関する。小指の爪から悪霊が入らぬようにせねばならぬ。