「頭髪と人間の使命 」『水鏡』

 
 髪は神界との架橋である。恰もそれは電線みたやうなものであつて、頭髪の多い人程神界との交通が盛に行はれるのである。そして髪の多い人程、天の使命が重大なのである。天の使命が重大なる程又苦労が多いものである。だから苦労の多いのは使命の重大なる證左であつて、感謝すべき事である。 老人になると天の使命が些くなるから、従つて頭も禿げ、髪も少くなつて仕舞ふのである。私は幾歳になつても此通り、髪が少しも減らぬ。苦労も多い。使命も重大だ。 頭髪は少くとも一寸位はのばして置くがよい、それより短いのはよくない、女に長命者の多いのは髪の長いお蔭である。 頭髪を度々洗ふと命が短くなる、年に一度位が適当である。多くとも四回を越えてはならぬ。